医療保険とかいう説明されても結局よくわからない保険

1ヶ月入院するといくらぐらい掛かるかご存知ですか？大体100万円くらい掛かります。

ですが、健康保険証がありますからその30％、つまり30万円です。さらに国の制度で高額療養費制度というのがありますので、どんなにお金が掛かっても健康保険証から出ていく分は月ごとに上限が決まっています。

その上限額は収入によって変わりますが、平均所得者の現役世代は約9万円です。それを1ヶ月、30日で割ると1日あたりは3,000円。入院すると食費が掛かります、それとやることがないのでテレビを見たり本を読んだり、これら全て実費ですのでざっくりでこれらの合計が2,000円。これが、いわゆる入院日額5,000円の根拠になります。

100万円→健康保険証30％　

高額療養費制度　90,000円÷30日＝3,000円

食事や本代など、、、、、、、、、2,000円

合計　　　　　　　　　　　　　　5,000円

ではなぜ入院日額10,000円とかあるのか？ということになりますが、それが必要な方もいらっしゃいます。個人事業主や農業など、自分が休む＝収入が途絶える方です。そういう方の場合は、日額20,000円とかにされる方もいらっしゃいます。

入院日額5,000円の根拠はこれでわかったとして、それが重要なことではありません。医療保険を考える上で、必要な事が３つあります。①が終身、②が通院、③が先進医療になります。

①終身ですが、一生保障があるということになります。平均寿命ですが、男性は80歳、女性は87歳くらいです。ですから、保険が80歳でおしまいとか、10年でおしまいとかだと大変です。現在ご健康でも自分が80歳の時を想像したらどうでしょう？人は亡くなる5年間くらいの間にほとんどの医療費を使うと言われているくらいなので、あきらかに健康ではなくなる80歳頃に保障が無くなっては大変です。

さらに、10年定期のものは10年毎に保険料がどんどん上がっていって、更新ごと約１．５倍になっていきますので、今の保険料が10,000円未満でも最終的にいくらになるか検討もつきません。ですので、保障も毎月の保険料も一生変わらないものをオススメしています。

②通院ですが、最近は入院日数が短くなっています、ガンとかでも1週間位で退院させられてしまいます。医療費が掛かりすぎるので、入院させておいても病院が儲からないルールに国が変更したのと、最近は大きくお腹などを開く手術が少なくなり、傷の治りも早いのでとにかくすぐ退院という方向になっているようです。

とはいえ、病気やけがが治ったわけではないので退院して通院で治しましょう、ということです。ですので入院よりも今は通院が重要です。特にガンは最近は治る病気になりましたが、長引く可能性が高いので入院より通院が重要です。

 ③先進医療ですが、先進医療は健康保険証の使えない新しい治療方法です。健康保険証が使えないので３０％ではなく全額自己負担。加えて先程の高額療養費制度も、保険証から出た分ではないので使えません。いくら掛かろうが国の補填はない完全実費です。

がんの治療で重粒子線治療というものがありますが、1回50万円掛かるそうです。それも何回するかわからないので、民間の保険で保障を付けておくのが今の主流です。

それと、がんは2種類あるのはご存知ですか？悪性と上皮内です。悪性はいわゆる皆さんご承知のそれですが、上皮内は組織の上の方なので取ってしまえばおしまい。亡くならないガンなのです。

これが非常に曲者で、保険会社によっては上皮内がんはがんとしてみなさず、保険金を出さない、悪性の保険金の10～50％とか、同じ額を出す、と保障が全く違います。どうせなら同じ金額が出る物を選びましょう。

2～40代の女性には抗がん剤特約、その中でもホルモン剤に対応するものをつけるのもオススメします。抗がん剤だけは自由診療の抗がん剤を出すという商品もありますが、日本は混合診療を認めておりませんし対応回数を考えても、私は魅力を感じません。