ローンや保険料を払うのがキビシイ!と感じたらお読み下さい

毎月の住宅ローンや保険料が払えない時のプランナー

保険の比較はプロでも難しい

10年選手のプロの私でも保険の比較ほど難しいものはありません。
複数の保険会社から選びたいです、そう言われることがあります。なぜ複数の保険会社から選びたいのかをお尋ねすると、たくさんの中から選んだほうが良いものがあると思うのです、値段とかも比較したいのでとのこと。

3社とも全く同じ事が書いてあるのに、毎月の保険料はA社10,000円、B社9,000円、C社8,000円と値段はバラバラです。さてどれを選びますか、普通に考えたら一番安いC社を選びます。

 

先程同じ保障なら同じ金額と言いました。でも値段が違うわけです、それはなぜかといえば3社同じに見えた保証内容が実は全く違うから、ということになります。

  • ①3社とも入院日額5,000円と書いてある、ところが設計書をよーく見ると、A社は入院120日、B社は入院60日まで3疾病なら無制限、C社は入院は60日、まで出しますと書いてある。
  • ②3社とも手術費用と書いてある、ところが設計書をよーく見ると、A社は1,000種類の手術、B社は手術内容によって入院日額の何倍、C社は88種類の手術、を出しますと書いてある。
  • ③3社ともガンになったら50万円と書いてある、ところが設計書をよーく見ると、A社はがんと診断された場合2回目以降は1年に1回(上皮内も同じ)、B社はがんと診断された場合2回目以降は1年に1回(上皮内は50%)、C社はがんと診断された場合1回だけ(上皮内も同じ)、出しますと書いてある。
  • ④3社とも退院後の通院が出ると書いてある、ところが設計書をよーく見ると、A社は退院後180日間30回までガンの場合は5年間無制限、B社はガンのみ無制限、C社は退院後180日間30回まで、の通院往診を出しますと書いてある。
  • ⑤3社の保証期間をよーく見ると、A社は終身、B社は80歳まで、C社は終身10年ごとに更新と書いてある。

このように同じ名前の特約でも保険会社によって保障内容が全然違います。よく言われる事例としては上記③のガンについてです。ガンは悪性と上皮内の2種類があります、悪性は厄介なガンですが上皮内は転移がほぼありません。

 

ですから保険会社ではガンと診断されても悪性なら満額出すが、上皮内は減額するという会社も多いです。ところが特約の名前は同じガン診断一時金と書いてあります。

つまりは安い=保障内容が弱いということです、ただしそれが必ずしもダメということではありません。

 

上記①の事例ですがご存知のように最近は入院日数は非常に短いです、ですから保険会社の最近の主流は60日型です。ところが年配の方だと昔の長い入院時代の記憶があって、60日型を嫌う方がいます。

 

このように複数の保険会社の商品から選ぶというのは、実はものすごく難しい作業なのです。

 

さらにそれ以外の違いもあります。どの業界の会社でもそうですが社風、体質というのがあります。例えばですが、我々代理店からすると事務的な書類が多い、カタログなどの発送が遅い、コールセンターが繋がらない対応が悪い、となると取り扱いをしたくなくなります。

お客さん側から見ても上記以外にも、クレジットカード払いが出来ない、告知審査が厳しい、保険料の引き落としが掛からない時の対応が厳しいなど、隠れたマイナスポイントがある会社もあります。

 

複数の保険を取り扱う代理店でもこれを把握しているかは疑問です。まず保険屋は1年で半分、3年で97%消える業界です。しかも保険会社は次から次へとマイナーチェンジと新商品を出し続けています、それに対応していくのはかなりハードです。

 

貴社は何社の取り扱いなのですか?と聞かれることもありますが、同じような商品なら最終結論の出ている私の基準で取り扱い保険会社を厳選しています。良いものがあれば取り扱いますが、なければ取り扱いを止めてしまいます。

 

例えば、上皮内がんだと減額という商品しか出さない会社やコールセンターの対応が悪い会社なら取り扱う気もおきません。数年付き合った会社でも、このようなことから付き合いをやめた会社もあります。

 

さらに保険代理店には保険会社の資本が入っている代理店もあります。私の考えは公平な判断とは?ということで、保険会社とは一定の距離を置いたほうがよろしいかなと考えます。

 

大きなショッピングセンターへの出店、売れっ子タレントのテレビCMも憧れますが、莫大な経費が掛かるから維持するにはどうしましょうか。私は経費の掛からない方法で真摯に取り組んでいます。

 

結論:保険は信頼できる専門家に出会えるかが全てです