仕事が出来ない収入も無い貯蓄はどんどん減っていく3
そんなわけで新規の収入は目処が立ちません。
街全体がインフラが回復しつつなんとなく日常が戻りつつあるかなという状況でも、世の中は新しいことにチャレンジしたいとか、非日常的なものを購入したいとは思わない状況です。
特に困ったのが自粛というやつで全国的に被災者に気を使って娯楽は控える、といった風潮です。こちらからすれば関東で相手にしてもらえなければ、もうどうしようもないということになってしまいます。
そんなことで打開策もなくどんどん貯蓄を吐き出していくことになります。
しかしこの震災期間中ですが光熱費などインフラ的なものは支払いをしなくても咎められることが全くなかったのです。自宅が流された、通帳など金融関係の書類はみんな紛失流出した、電話や連絡が全くできない、が珍しいことでもなくわざわざ言わなくても向こうの方でそうなんだろうなと処理してくれていたのです。
ですから日々の食費などの日常生活費や営業活動費にお金が集中していきます。もちろん生活費には生産性はありませんし、営業活動や広告費にお金を掛けたところでこれもまたこの状況では生産性がありません。
さらに震災でパソコンが壊れたプリンターが壊れたと、どうしても費用が掛かっていきます。お金の優先順位はとりあえず目先の請求書になっていきます。あとに回せるものはどんどん後回し。
そしてそれが本来の支払いのキャパを狂わせる元になるのです。すっかり支払いのスパンが狂ってしまい肝心のことを忘れてしまっている。公共料金や一部の支払いは減免されたわけでもなんでも無かったのです。
地震で大変でしょうから毎月27日の引き落としができなくてもすぐには止めませんよ、というだけのことだったのです。1ヶ月2ヶ月料金が引き落とされなくても、振り込まれなくても何も起きないのです。
督促状や催促状も電話の連絡、訪問徴収もなんにもないのです。それをいいことに全部後回しにしたのです、当然ですが料金は全てチャラになったわけではないのです。必ず溜め込んだ分はいつかは払わなければならないのです。
そしてそのいつかが訪れる事態となりました、、、