金融機関への相談は驚愕の回答をもらう1
一般的に一番最初に行く金融機関は銀行だと思います、私も一番先に向かったのは借入先の金融公庫です。仙台駅前にありますので徒歩5分で行けますので震災翌月にまずは相談に行きました。
震災後1ヶ月でもなにがどうなるかさえわからない、まだライフラインさえ復旧しない状況ですからどこもかしこも混乱していて当然公庫もそんな状況と思いきや、相談者は誰もいない状況です。
公庫の場合通常であれば、相談(予約)→融資申し込み→面談→融資の可否→申し込み→実行というそこそこ手間暇が掛かるはずです。誰もいないので5分と待たされることもなく呼ばれました。
「すでに融資を受けられているのですね、どのような相談で?」
「この状況なので支払いがキビシイのですが」
「今日は印鑑をお持ちで?」
「持ってます」
「では、この書類に印鑑を押して下さい。とりあえず半年は返済は利息だけでいいです。」
とあっけなく終了。と思いきや
「ところで追加融資は必要ですか?」
「リスケで追加もいけるので?」
「こんな状況ですから、でおいくらにします?」
「で、では150万で」←適当に言ってみた
「こちら申込書です、記入してください。審査はないので融資実行は今月内です」
「えー!」
ということでリスケどころか追加融資OKでした。無審査であればもっと借りれば良かったと思いつつとりあえずいいかと帰宅。
でも借りた金はいずれにせよ返さねばならないのです。なにせ売上がない状況です、これでは延命したにしかならず何の意味もないのです。そんなことも気づいていないのか、気づいていながらとりあえず引っ込めたのか、まずは一安心という心理状態で先に進みます。
次に銀行へ向かうもこちらも「あーそうですか」レベルの回答です。ではとりあえず利息だけ入れて下さい、期限はとりあえず当面ということで書類すら不要とのこと。
「この状況ではしょうがないですね、国からも色々言われてますので」
と拍子抜け。
今度はカード会社に電話してみるもこちらはそっけない回答。
「ではいつ返済を再開されるので?」
「その期間はカードは使えません、返済していない記録も残ります」
とキツめの言葉を返されたのでわかりましたで切電。
「銀行の方がやさしくないか?」
「雨の日でも傘を貸すじゃん!!」
と浮かれてはみたものの、、、
そして無事融資が実行されましたが、滞納の家賃を払ったりカード類の返済をしたり結局返済を融資でしているのであっという間に無くなっていきます。